2025/08/08

Taiwan Today

政治

国発会による二言語国家のための学生動画コンテストに150作以上の応募

2019/11/04
2030年の二言語国家実現を目指す国家発展委員会による学生対象のショートフィルムコンテストに150作以上が応募。小中学校からの作品が多く、各地で学ぶ生徒たちの英語力が披露された。写真は表彰式の模様。(国家発展基金会提供、中央社)
全ての国民が積極的に英語を話す機運を盛り上げ、2030年に中華民国(台湾)を二言語国家(BILINGUAL NATION)とする目標を達成するため、国家発展委員会(国発会、日本の省レベル)では今年一連の英語普及プロモーションを行ってきた。学生たちによる二言語国家に関するショートフィルムのコンテストもその1つ。このほど行われた第2弾には150点を超える作品が応募し、各地の学生たちがその英語力を大いに発揮したという。
 
グローバリゼーションと国際化の流れの中、国民の英語力を向上させて国際的な競争力を高めることは喫緊の課題。国家発展委員会はこのため、省庁間の垣根を越えた検討と各界からの意見聴取などを経て、2018年に「2030年二言語国家政策発展計画」を打ち出した。
 
国家発展委員会がその一環として行っている、学生たちによる二言語国家に関するショートフィルムコンテスト第1弾は「Hello ! 台湾グルメ」がテーマで、全国各地の学校から大きな反響があった。続く第2弾は「どこに行きますか?」をテーマに、台湾の観光スポットを英語で紹介する作品が募集された。国家発展委員会の陳美伶主任委員(大臣)は2日、第2弾の表彰式に出席して自ら賞状と賞金を受賞学生に授与し、学生たちが英語力をますます高め、どんな場面でも中国語と英語を切り替えて使える人となるよう激励した。
 
国家発展委員会によると、第2弾ではさらに活発な応募があり、大学、高校、小中学校の学生たちが152点の作品で各地の学生たちの英語力を披露している。第2弾ではまた、より多くの学生を参加させるためノミネート枠を30作品に拡大した。
 
今回特に応募が盛んだったのは中学校と小学校の生徒からの作品。全国各県・市から作品が集まった。優勝は離島・澎湖県の盧瑋澤さん。バイリンガルのアナウンサーとして「澎湖に来たら絶対に行くべき秘境」を紹介した。盧さんは第1弾に続く2度目の応募だった。準優勝は台湾北部・桃園市の呉艾樺さん。流暢な英語で「雲林四湖の美しい風景とおいしいカキ料理」を紹介したことが評価された。「雲林四湖」は台湾中部・雲林県四湖郷で、台湾本島の西の沿海地区のこと。
 
二言語国家政策の推進に向け、中央政府と地方自治体は各種の措置に全力であたっている。政府の公式ウェブサイトの多くはすでに二言語化されているほか、政府が必要な設備や物資、サービスを調達する際の文書も二言語化しており、教育部(日本の文科省に類似)と台湾で英語のラジオ放送を行っているICRT(International Community Radio Taipei 台北国際コミュニティラジオ)との提携もその一例。面白い話題で、中学生や小学生が昼食を取りながら英語を学べるようにしている。また金融監督管理委員会(日本の省レベル)は二カ国語に対応する銀行のモデル行を計画。さらに経済部(日本の経産省に相当)でも二カ国語対応の商店、二カ国語で書かれたメニューなどのサービスを提唱している。
 
 

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